HSPなんて知らなきゃよかった、逆に。
泣いてしまった。
泣くと、聞こえてくる。
「なにそのくらいで泣いてるの」
「悔しかったら泣くな」
私が泣いている理由は、そんな「悔しい」とか、簡単に言葉で表せるものじゃない。
伝わらないのがもどかしくて、
それが一番悔しくて、
また大泣きしてしまう。
わかってほしい。
と思うのは、やっぱり赤ん坊なのか。
いや、どうすれば伝えられるか、その手段を知らなかった幼い私は、
やっぱり泣くしかなかった。
この年になっても
言葉よりも先に涙が出て来てしまうから、
せっかちな私の親は、その言葉を待とうとせずに、
私をただの「甘えん坊泣き虫」認定したのだ。
今、抱えているすべてを、
涙の力を借りずに外へ出して、
伝えることなんてできるのだろうか。
私には、時間が欲しい。
そう訴えて、また
「甘えている」
という言葉が聞こえてくる。
ゆっくり生きたいのに。
こんなことを直接的に読ませたって、
被害者面しているようにしか見られないのだろう。
助けてほしい。
あのね、
私が何でテレビ制作会社に入りたいと思ったか、
最初はもちろん、憧れだった。
でも、今は「最速で就職できる会社」になった。
就職が決まって、私がそこで働き始めれば、あなたは安心するだろう。
あなたが余計なことを考えない一番最短で楽な方法だろう。
選考プロセスが、私が好き勝手やって許されるような場所だから、やれているの。
でも私は、どう?テレビ制作会社で働けるかどうかは別問題。
そんなところで長く働けるんかね?ってこと
計画性がないからさ。どうやったって、それは無理。
なんとかやっちゃうんだろうね、一年ぐらいは。
わかんないね、わかるわけないね。
やってみないと。